2009-11-30

まるたま@15期会計さんによる「Android端末」(Androidケータイ)の考察 - 日本でも普及するか?

友人のブログへコメントしたものをメモっておきます。


アケチさんの質問への回答


アケチさん

まるたま@15期会計です。
Androidにはあまり詳しくないのですが、回答させていただきます。

> Androidが携帯電話のOSという位置付けであるならば、Windows PCのように、Androidを搭載してさえいればどの通信会社のどのメーカーの携帯電話でも全く同じアプリが使えるようになるのでしょうか?

⇒基本的にこの理解でOKです。メーカー独自のハードウェアを利用する場合(良い例が思い浮かびませんが)以外は同じアプリをどのメーカーの携帯電話で動作させることができる筈です。


> もしそうだとしたら携帯電話のCPUの違いも吸収されるのでしょうか?
> ARMとかMIPSとかSH-4とか様々なCPUが使われていますよね。
> JavaのVMのように中間コードをJITコンパイルして動作するのでしょうか?

AndroidのアプリケーションはDalvik VMというバーチャルマシン上で動作するように作成されるので、Androidを様々なCPU上で動作させるように移植すれば良いのです。この辺はJavaと同じ考え方ですね。
現在、Androidが動作するCPUはARMとSnapdragonぐらいしか知らないのですが、Androidの市場性があると判断されれば他のCPUへの移植も進むのではないかと考えています。



猫宮さんへの回答

猫宮さん

> なぜ、GoogleのAndroidは大成功して、MicrosoftのWindows Mobileは全然ダメだったのでしょうか?
ズバリ、教えてください。
> ・Androidのほうが技術的に優れているのでしょうか?
> ・Androidは無償のオープンソースだからでしょうか?

⇒ 技術的な優劣やオープンソースかどうかはあまり関係ないように思います。(言い忘れましたが、Androidはまだ「大成功」していると結論付けることはできません。あくまでも可能性があるだけです。)

ケータイ(Webでもそうですが)ではどのようなビジネスモデルを作り上げるのかが重要なのでは無いでしょうか。
ドコモのiモードに代表される日本のモバイルインターネットサービスはキャリアがネットワーク、端末からアプリまでを一貫してコントロール下に置くというモデルで、モバイルインターネットの黎明期にはサービスを急速に普及させるために最適なものであったと思います。

AppleのiPhoneはネットワークを問わず、端末とアプリをコントロールするというモデルですね。これはAppleという強力なブランド力 をてこにしたもので、いわゆるApple信者やAppleが何となくかっこいいと感じる人たちを巻き込んでユーザを増やしています。

AndroidはAppleと同様のモデルを志向していると考えられます。ユーザがハードウェアの選択が可能であるという点がiPhoneとは異なりますが、ハードは違ってもOSが同じなので、少しだけ自由度が高いだけですが。

一方のMicrosoftですが、残念ながらこれまではOSだけで勝負していて、AppleやAndroidが取り組んでいるビジネスモデル(流 行り言葉で言えば「エコシステム」)を醸成してこなかったのが劣勢になっている原因ではないでしょうか。ここに本気で取り組めば、まだまだ挽回の余地はあ ると個人的には考えています。